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インドネシアでの日本人の就業について③　~生活~

【これまでのコラム】
インドネシアでの日本人の就業について①　～日本人の役割、給与～
インドネシアでの日本人の就業について②　～雇用・ビザ～
 
　アパカバール？（ごきげんいかがですか？） RGFインドネシアの土肥と申します。私たちRGF（Recruit Global Family）は、日本の人材総合サービス/情報提供会社　㈱リクルートホールディングス の海外事業会社です。RGFインドネシアは、インドネシアにおいて求人企業の採用活動と求職者の就職活動をサポートしております。
 
　このコラムでは、インドネシアで働きたいとお考えの方々に向けて、３回にわたり、インドネシアの就業についての情報をお伝えしています。１回目：日本人の役割と給与（こちら）、２回目：雇用・ビザ（こちら）に続き、３回目の今回はいよいよ生活についてです。皆さんのインドネシア生活のイメージの一助になれば幸いです。

※なお、私たちがお手伝いさせていただいているのは、現地法人（企業）に直接雇用される現地採用の就職です。


 
３．インドネシアでの生活について
 
＜気候＞
　インドネシアは赤道直下に位置し、平均気温は年中を通してほぼ変化しません。首都ジャカルタ近郊では平均最高気温は32度前後、平均最低気温は25度前後です。
　インドネシアの気候は乾季と雨季に分かれており（5～10月頃が乾季、11～4月が雨季）、乾季は湿度が高くないため過ごしやすいですが、雨季には一時的にスコールのような大雨が降り、湿度も高くなります。しかし実際は、自宅から職場の玄関前まで車(運転手付)で移動する日本人が多く、特にオフィスワークの場合は、屋外に出ることが少ないため、気候についてはそれほど心配する必要はありません。
 

＜治安＞
　観光客の多いエリアや人混みの多い場所ではスリやひったくり、置き引きなど軽犯罪が多発しています。また、銃器等を使用した事案や誘拐も増えており、今後も一層の注意を払う必要があります。
　このようにジャカルタの治安は決して良いとはいえませんが、常に注意を払っていれば、特に問題に巻き込まれることなく過ごすことが出来ます。一人暮らしで生活をしている日本人も沢山いらっしゃいます。
　また、インドネシア人は日本人に対して非常に友好的です。インドネシア人は笑顔が多く、和を大切にする国民性を持ち、「NO」とはっきりと言えないところなども日本人と似ています。

※国の状況は変化することもありますので詳しくはこちらをご覧ください。
外務省・海外安全ホームページ（インドネシア専用ページ）
http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo.asp?id=002#ad-image-0
 

＜時差＞
　インドネシアには西部（ジャワ島、スマトラ島、カリマンタン西中部）、中央部（バリ島、ヌサ・トゥンガラ諸島、スラウェシ島、カリマンタン東南部）、東部（パプア）の3つの時間帯があります。
　首都ジャカルタは日本より2時間遅れ（GMT+7）、バリ島は日本より1時間遅れです（GMT+8）。
 

＜食と生活品＞
　あちらこちらに食べる場所があるため、食べる場所には困りません。
　地元の方はワルンというローカルな屋台や大衆食堂で基本的に食事を済ませます（※衛生管理が悪いところもあります）。ジャカルタはアジアの中でも有数の大都市ですので、レストランでは世界各国の料理が堪能できます。日本人の口に合う料理が多く、味のレベルも比較的高いです。日本食レストランも豊富にあり、日本人経営のものからローカル経営のもの、価格も高級日本料理からリーズナブルなものまで幅広く、美味しい日本料理を食べることができます。
　また、ほとんどのスーパーで日本食材が扱われています。輸入品の日本の調味料(醤油やみりん等)は割高ですが、日本でよく食べる野菜のほとんどが３分の１程度の価格で手に入ります。日本人向けスーパーのチェーンもあり、調味料など欲しいものはほとんど手に入れることができます。イスラム教の国ですが、豚肉もスーパーで買うことができます。
　生活品も、輸入品以外は日本の30％～50％の価格で購入できます。
 

＜物価の目安＞
1円= 約108ルピア : （2015年2月時点）
・ローカル屋台 : Rp.7,000～15,000(約66～141円)
・レストラン（イタリアン・中華・ラーメン・ファーストフード等々）：Rp.30,000～60,000（約283～566円）
・日本食(ランチ) : Rp.50,000～120,000（約471～1,132円）
・日本食(ディナー(酒代込)) : Rp. 300,000～700,000　(約2,830～6,603円)　
・缶ビール(１缶) : Rp.10,000～18,000　(約94～170円)
・タバコ（１箱20本） : Rp.15,000（約141円）
・ミネラルウォーター(600ml):　Rp.1,900（約18円）
・マッサージ：Rp.70,000～100,000(約660～943円）/1時間　
・水道・ガス・電気代などの光熱費：（一人暮らし目安）Rp.400,000～1,000,000（約3405円～8512円） ※光熱費込みの場合もあります。
 
 
＜住宅＞
　インドネシアでは、ライフスタイルに合わせて様々な住宅を選ぶことが可能です。住宅手当を支給する企業と、アパートを社宅として支給する企業があります。
 
◎コス（日本でいうアパート)：
家具付き。いわゆる寮のようなタイプで、キッチンは共同。比較的寮費の高い、外国人も入居するようなコスであれば、トイレ、シャワー、テレビ、冷蔵庫が各部屋内に設置。家賃は電気・水道代・インターネット代・掃除洗濯込で月USD 200～USD 350程度。寮費は基本的に月払いで即日入居が可能。
 
◎アパートメント（日本でいうマンション）：
家具・家電製品付き。警備員付きのためセキュリティーがしっかりしており、ジムやプールなどの共有スペースやコンビニ、レストランなどの付帯施設も充実。日本人駐在員および家族帯同者に人気が高い。日本人駐在員向けの物件は月USD1,500～4,000と高額だが、中には月USD600程度の物件もあり、現地採用で勤務されている方は月USD500～1,000くらいのアパートに住む。賃料は半年や年間契約で、かつ家賃前払いが一般的なので、事前に資金を準備いただく必要あり。
 
　そのほか、ホテルサービスのあるサービスアパートメント、タウンハウス・コンプレックス（一戸建ての集合住宅地。出入り口にゲートがあり警備員がいる）もあります。
　また、メードを安価で雇用することが出来ることから、メードを雇っている単身赴任者、家族が多いです。メードが住み込みの場合、メードへの給与の目安は現物支給(食費・部屋・その他生活必要用品)＋Rp.600,000～900.000（毎月）です。
 

＜日本人と情報収集＞
　インドネシアに住む日本人は約１万８千人（2014年10月、在インドネシア日本国大使館）。日本人が多く住んでいるのは南ジャカルタエリアですが、年々酷くなる渋滞を回避するため、工業団地にお勤めの場合は近郊のリッポチカラン地区に住む方も増えてきました。
　首都ジャカルタには日本人向けのフリーペーパー（無料情報誌）が数誌あり、和食レストランや日系スーパーマーケットなどで入手することができます。内容は、現地情報誌ならではのイベント紹介やグルメ、不動産情報などから、地図の掲載など、ジャカルタに住む日本人の生活に役立つ情報が満載されています。
　また、各県人会や出身大学別の同窓会、スポーツ同好会など様々な交流会もあり、ネットワーク作りに役立てることができます。
 
 
　以上、３回にわたりインドネシアでの就業についてお伝えいたしました、お読みいただきありがとうございます。

　皆さまの人生の中でインドネシアでの就職を決めること、そのために動き出すことは非常に大きな選択だと思います。ご自身の中でお考えになられた上で、私たちにお手伝いできることがある場合には、ぜひサポートさせていただければ幸いです。ぜひ、弊社のコンサルタントにご相談ください。

　なお、この連載コラムでは、日本から新たにインドネシアに来られる方の就業に焦点を絞ってお伝えしましたが、既にインドネシアでお住まいの方向けの転職のサポートも行っております。お気軽にお問い合わせください。
 
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