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バリ人の家~神々の住むバリ島の住人の住まい~   by  じゃかナビ記者

2015/07/03 16:00

バリ人の家~神々の住むバリ島の住人の住まい~ 

デンパサールやウブドの街を歩いていると、石造りの同じような形の門が立ち並んでいる。「神々の棲む島と呼ばれるだけあって本当に町中寺だらけだな~」と思っていたが、石造りの門のある建物はバリ人の家だった。同じような形なのは門だけではなく、間取りや庭にある物も似ていて、決まりに従って作られているようでした。
 
今回は、バリ人の家の特徴や内装等を紹介します。

バリヒンドゥー教の決まりに応じた間取り

日本でも、「北枕は縁起が悪い」と言われているが、バリヒンドゥー教のさかんなバリ島では日本以上に、方角に関する決まりが厳しかった。バリでは、アグン山が神聖な場所とされ、崇拝の対象となっている。バリ人はアグン山のある方角を聖なる方角と考え、間取りを決めているので、バリでも南と北に住んでいる人では家の間取りが違っている。
 
バリで道に迷った際は家の間取りを見る事で、山側か海側かを判別する事ができるので便利。



ウブドの間取り(山を基準にしているので地方によって間取りが変わる)

①家の出入り口



バリ人の家の門は幅が狭く、人が二人横に並んでぎりぎり通れる程度の幅で、車は入る事ができない。バリの人が門を狭くしている理由は、悪いものが入って来ないようにするためで、門を入った所にはついたてや少し迫力のある像が置いてある。

②家族の住まい ③家長の部屋


比較的裕福な家の「家族の住まい」。石造りの立派な建物で、複雑な彫刻のされた入り口や立派なバリ家具がある。

バリの家には広いテラスが付いており、木製のテーブルや椅子が置かれている。テラスは居間の延長として使われている事も多く、大人達がのんびりとくつろいでいる様子や子ども達がテレビゲームをしている様子を見かけた。また、来客があった際にはここでもてなす事が多い。

④家寺



バリ人が毎日のように祈りを捧げ、チャナン(植物でできたお供え物)を供える。祠の数は、家の規模や本家かそうでないかに影響され、家族の人数の多い家は多い傾向がある。この祠がある家の敷地には20人以上が住んでいた。
 
家寺は神聖な場所とされているので、ケガをしている等で出血している人は、境内への立ち入りは厳禁とされているので家寺を見学する際には注意する事。(見学前に家の人に出血の有無を聞かれる事が多い)
 

⑤人間の儀式を行う建物


この建物には儀式で使う物が置かれており、木でできたベッドのような物がある。この家の「人間の儀式を行う建物」には運動器具が置かれていた。儀式が行われていない時にはフリースペースとして使われているようだ。
 

⑥米倉

ウブドやデンパサール等の比較的都市化されている地方の家には「米倉」は無いが、農業をしている家にはある。米の神様を祭る場所にもなっていて、「米倉」の無い家庭でも米の神様の像がある。

⑦台所


ガスコンロも普及し始めているが、多くの家庭では、まだまだカマドが使われている。カマドの上に乗せられている茶色の尖った籠は、米を炊くために使う籠で、蒸すように米を炊く。


バリ人の家の庭


バリ人の家では、家畜兼ペットとしてニワトリが飼われている事が多く、籠や手作りの小屋にニワトリが一匹一匹入れられている。
 
バリではニワトリが一般家庭で飼われている事が多く、家の外でもニワトリが放し飼いにされているのを見かける。朝は、日の出前にニワトリの鳴き声で目が覚めるので、自然と朝型生活を送る事ができ健康的。
 
また、バリ人は生ごみを家の庭に捨てる事が多いので、バナナやアボカド等の果物が庭に生えている事があるので面白い。
 

まとめ

バリ人は熱心なバリヒンドゥー教徒で、その信仰心は生活のいたるところで感じられます。バリに行った際は、有名な観光スポットを見に行くのもすごく良いと思いますが、バリ人の家もぜひ見学させてもらって下さい。家を見ると、バリ人の生活に触れる事ができ、よりディープにバリを体験する事ができます。バリの人はフレンドリーで優しいので、きっと快く家を案内してくれると思います。