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多様性のあるインドネシアで暮らすコツ by じゃかなび記者 2015/06/05 18:58 |
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インドネシアは多民族国家として知られていますが、300の民族からなる500もの言葉が行き交う国だとは日本人にはあまり知られていないようです。多様性の中の統一インドネシアが掲げるサンスクリット語のBhinneka Tunggal Ika(ビネカ トンガル イカ)というスローガンは、”多様性の中の統一”と言う意味のビジョンです。首都ジャカルタは外国人を別にしても、顔かたちや言葉の異なった民族のるつぼと言われてもうなずけます。ジャカルタを中心とするジャワ島には勿論ジャワ人が多く占めていますが、外国企業がジャカルタ近辺に進出していることから働く場も多く、必然的に地方からの移住者や出稼ぎが増え、有名なジャカルタの渋滞を見てわかる様にこの街は飽和状態なのです。 それぞれ言語、伝統、文化、習慣などが異なる種族がいるので、インドネシア人自身でさえ種族の名前の半分も言えない人達が殆どで、ジャカルタを中心にした富裕層からいまだ高い木の上に住む種族まで、正確な数は掴めていません。 それでも以前に比べ、国語であるインドネシア語はどんな僻地にも一応浸透してきたので、インドネシアのどこでも意思の疎通がはかれないということはまずなくなりました。 多様性のあるインドネシアで暮らすコツ一般的にそれぞれの種族には他の種族と異なる特徴があって、特にこの国では国民の75パーセントは回教徒と言われており、回教徒と直接接する機会がある否にかかわらず幾つかの彼らの日常習慣を知っていたほうが良いと思われます。例えば、金曜日が礼拝の日であることは知られていますが、昼に会う約束はしないようにとか、使用人にも昼はおおめにみて、忙しい思いをさせないようにとか、ちょっとしたした気遣いが必要でしょう。 回教徒人口は世界一と言われていても回教国ではありません。ただ無宗教の人は人格が無い人と思われ、軽蔑されかねません。この国で一番大事なことは、どの宗教だと言うことではなく、"神を信仰しているか"が問題なのです。キリスト教、仏教、ヒンズー教など、お互いに異なってはいても唯一神を通して互いに相手の存在を認め、理解しようとしています。そのような心なくしてこの国の将来等ありえないのは、インドネシア人個人個人目覚めてきたのでしょう。 長いこの国の歴史の中で、精神的にも物質的にも大変厳しい苦しい時代を共にくぐり抜けてきた人達、同じ青い空の下、サンサンと降り注ぐ太陽の光の中で、他民族同士の違和感は以前と比べてかなり薄らいで来ていますが、各種族の特徴の穏やかなジャワ人、目を見張るような美人が多いスンダ人、気軽に屋台を組み立て商売上手なパダン人、ジャカルタで運転手の殆どが勇敢なバタック人、等等の特徴はこの国に更に彩を添えているようです。 まとめ小さな子供たちを可愛がり、年老いた人達を敬い、歌や踊りの好きな明るくて心の広い人達、日本人が困るとダイジョウブを連発して慰めてくれる人、生まれたばかりの男の子に自分の大好きな日本語、ゲンキとつけて嬉しそうに笑う人。本当に面白い人達で楽しい、本来のインドネシア人の姿が今戻りつつあるようです。地球温暖化のせいで気候や天気のリズムは変わっていても、彼らの根底にある神への信仰は変わらず、それゆえ多様性を秘めた個個人が理想とする統一への道を歩んでいることは確かなことです。 じゃかナビ事務局 <その他の記事>2015.06.12
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