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投稿記事

ジャカルタのMal (モール) ＃1：PASARAYA(パサラヤ)  by  A.K.I

2016/01/02 10:00
ジャカルタのMal (モール) ＃1：PASARAYA(パサラヤ)
～インドネシア民芸品の宝庫～
by A.K.I


　大小含めると数えきれないほどのモールがあるジャカルタですが、フロアガイドのような便利なものが無いところも多く、WEBサイトを見てもなかなか日本のようには得たい情報が得られません。さらにはフロア面積がかなり広く、自分の居場所がわからなくなることもしばしば。階数のつけ方が日本と異なることも混乱の一因です。
　そんな実体験より、ジャカルタ生活からは切り離せないモールをスムーズに楽しめるよう、個々モールの把握に乗り出しました。気になるモールをランダムにチェックし、わかりやすくご案内していきます。

　紹介第一弾は、通うこと数回にしてようやく構成がわかってきた、ジャカルタ最大の敷地面積を誇るであろうバティック売り場・インドネシア民芸品売り場を持つ、Block Mにあるモール『PASARAYA（パサラヤ）』です。
　ローカル感もありつつ、高価な手書きのバティックなども含めると価格帯としては中～高級といった感じでしょうか。インドネシア各地のアートをまとめて見てみたい人はもちろん、一時帰国される方も多いこの時期、急ぎでのお土産物探しにももってこいの品揃えです。

１．基本情報

【名称】 PASARAYA The Pride of Indonesia -  (パサラヤ)　

【住所】 Jl. Iskandarsyah II No.2, Block M. Kebayoran Baru

【電話番号】 021-726-0170

【営業時間】 10:00AM-10:00PM

【WEBサイト】 http://pasaraya.co.id/

【モール内デパート】 MATA HARI

【モール内スーパー】 Bali Gourmet Supermarket






２．モールの構成

　建物は、Gedung A, Gedung B, Gedung C の３棟(Gedung＝建物)。C棟は駐車場棟で、店舗の入っているA棟・B棟は地上階を除きクの字型に建物の中で繋がっていて、ワンフロアーだけでも歩き疲れるくらいの広さです。
　目印としては、地上階にスターバックスがあり、フロア中央の丸い吹き抜けを見上げると天井がステンドグラスになっているのがGedung Bです。
　階数表示は、下層階から順に上へ、 B2, LG, G(地上階), UG, MEZ, 1, 2, 3, 4, 5 となっています。
　出入り口は、Pintu5, Pintu6 (Pintu＝ゲート、ドア）など数字が付けられています。








３．売場構成・お店紹介
　各階の売場を順に見ていってみましょう。民芸品目当てに訪れることの多いこのモールですが、その他階の売場も意外と日常使いができそうなものもあるので、立ち寄ってみるのも良いかと思います。

B2 / Basement 2 （地下2階）
　モール内によく見られる、家電から日曜大工、園芸用品など幅広く扱っているホームセンターACE（エース）が入っています。



LG / Lower Ground （地下1階）
― A棟 ：様々なインドネシア料理が並ぶフードコートがあります。街中の屋台風に作られていて見て歩くだけでも楽しめます。
― B棟 ：地上階の広大なバティック・民芸品売り場を見て歩く時間の無い時は、LG階でもそこそこ満足なお土産物入手が可能です。コースター、アロマオイル、アクセサリー、小型の置物やＴシャツなどいわゆる観光地で売られているお土産らしいお土産といった感じの品々がほどよいスペースに並んでいる“Kresna Bali” というショップがこの階にあります。また、そのお店の前に広がるエリアにも、インドネシアらしい布製品や小物が気楽なスタイルで並べられていて、地上階フロアの民芸品売り場よりもお手頃なものが見つけられることもあります。
　スーパーは、他モールでは見かけない“Bali Gourmet Supermarket” が入っています。　



Lantai G / Ground Floor （地上階）  (lantai =階, フロア）
― A棟 ：入り口付近に“バーガーキング” と、“aruba” というカリビアンレストランがあります。飲食店以外は“MATA HARI” デパートが入っていて、化粧品、香水、アクセサリーや女性用衣類・バッグ等の売場があります。
― B棟 ：A棟と通路を挟んで“スターバックスコーヒー”があります。モール内売場は化粧品店舗と、催事場と思われるオープンスペースがあり、女性用衣類がずらりと並んでいたり、スポーツ用品コーナーになっていることがあったりその時々さまざまです。

Lantai UG /Upper Ground Floor （実質２階）　
― A棟 ：“MATA HARI” デパート。靴（男女・子供・スポーツ）。女性用（ヤング＆レディー）衣類。
― B棟 ：ヤングカジュアル。布靴を主とした商品展開の“Wakai ライフスタイル”という日本の若者文化をコンセプトとしたローカルブランドも。その奥には“Cafe de Artiste” というこじんまりと一休みにぴったりなカフェもあります。

Lantai MEZ （実質３階）
― A棟 ：“MATA HARI” デパート。男性用（ヤング＆メン）衣類、子供服、寝具、タオル、旅行用バッグなど。
― B棟 ：女性用靴、アクセサリー、スカーフ、ヒジャブ、サングラス、バッグなど小物。外国人向け価格設定ではないので、比較的安価に素敵なスカーフがみつかったりもします。

Lantai 1 （実質４階）
― A棟 ：男性用衣類・肌着、女性衣類・肌着など。衣類はローカルテイストなので、現地に溶け込むべくインドネシア風なスタイルをチェックしチャレンジしてみるのも。
― B棟 ：男性用小物・靴、ネクタイ、ベルトなど。ネクタイをしている人自体街中でほぼ見かけませんが、しっかり売り場はありました。

Lantai ２ （実質５階）



　お待ちかね、インドネシアの伝統工芸品であるバティック（ろうけつ染め）製品のフロアーです！見渡す限り、布、布、布。洋服仕立てのものから腰に巻く大きな一枚の布や、クッションカバーやテーブルクロスなど日用品まで、色と柄の多様さに酔ってしまいそうな空間です(Lantai３にも布製日用品が一部置かれています)。
　B棟のエスカレーター脇では、溶かした蝋で柄を描いていくバティック制作の実演が行われていたりもします。バティック売り場と呼ばれてはいますが、イカットと呼ばれる織りの布や、クバヤというレースがあしらわれた伝統衣裳も置かれています。布のディスプレーは、日本の衣桁(いこう)のような木の枠に広げて柄が良く見えるように掛けられていたりして、染めや織りといった技術と共に日本との共通性も感じられ興味深いです。布の博物館とでも思って鑑賞するためだけに通ってもいいくらいに、何度来ても見飽きません。

　ありすぎて次々と目移りしてしまうこと間違いないので、一目見た直感で選ぶのも手ですが、購入目的で訪れる場合には、欲しいものの用途・サイズ(テーブルクロス、ベッドカバー、スカーフ、ハンカチetc.)、衣類であれば形(長袖、半袖、スカート、ワンピースetc.)、素材(シルク、綿、化繊)、色、柄(産地)、品質グレード(手書き、型押し、プリント)、予算(数千円～数万円とぴんきりです)など、できるだけ具体的イメージを絞っておいて探すのが良さそうです。

　見疲れるのを待ち構えているかのように、A棟とB棟の中間位置に、その名も“Kafe Batik”という、ナシゴレン、ミーゴレンなど中部ジャワのテイストを味わえるインドネシア料理のカフェレストランがあります。

Lantai ３ （実質６階）



　次は、インドネシア手工芸品満載のフロアです。インドネシアで有名な工芸品である、ワヤン人形、絵画、木彫、銀細工、竹細工、石、民族楽器ミニチュア、家具などなど勢揃い。コーヒー豆や、アロマオイルなど観光地のお土産物的なものもあり、インドネシアのお土産としてイメージするようなものは何でもあると言って過言ではないでしょう。A棟・B棟ぶちぬきでこれらアーティスティックな民芸品が所狭しと並んでいて見事です。
　これまた種類豊富にありすぎて、何度通っても途方にくれてしまった私の体験から、これは必見！フロア配置図を作りました！


　似たようなものが違った場所にもあったり、かなりカオスな部分もありますが、それなりにカテゴリーをわけて配置されています。迷った挙句の購入後に、こんなものもあったのか！と新たに素敵なものを発見してしまうことも往々にしてありますが、上記おおまかな配置図を頭に入れておくだけで無駄に歩きまわらずにすみ疲労感大幅軽減です！是非ご活用ください。
　なお、ワヤンといっても、皮製の平たいワヤン・クリットや、木彫りで立体的なワヤン・ゴレックの人形まで多種多様。こちらもやはりバティックと同様、入手したいものをある程度絞り込んでおいて、数ある中からじっくり吟味し選ぶのが良いでしょう。

　＊A棟・B棟の形、連結、フロアの形は他の階も上記図と同じですのでご参考に。

Lantai ４ （実質７階）
― A棟 ：自転車、スポーツ用品(ゴルフ、水泳、フィットネス、テニス / ゴルフクラブ、靴、水着、ボールetc.)。adidas, New Balance, ellesse, Kappa, FILAなど馴染みのブランドも見られます。
― B棟 ： アウトドアー系の衣類(ダウンジャケットなど防寒具も見られます)、寝具、バック、スーツケースなど。文具店や書店もあります。文具店には画材もあり、またバティック柄の包装紙や紙袋はお土産の包装にも最適。書店は漫画を含め子供の本が多く見られ日本語の本は無いですが、インドネシア料理やムスリムファッション、日本とは一味違ったデザインのカードなど、探せば掘り出し物と思えるものも見つかります。

Lantai ５ （実質８階）
― A棟 ：赤ちゃん服、子供の遊び場。
― B棟 ：ムスリムファッションと言われる、女性用のヒジャブや袖丈・着丈共にロングな衣類、男性用の礼拝帽などの他、お祈り用のマットなどが売られています。



　B棟は、さらに上にもう２階分ほどフロアがあるようですが、店舗は入っていないようでクローズされています。とはいえ上記ご紹介のように、地下含め１０階分のフロアで見どころは十分すぎるくらいのボリュームでしょう。


　以上、ジャカルタのモール紹介第一弾PASARAYA、いかがでしたか？ジャカルタにいるからには一度は訪れる価値ありなモールです。まずはともかく観に行ってみるのもよし、ターゲットを絞って効率よく買い物するもよし、上記インフォメーションやフロア配置図がお役に立てば幸いです。
　民芸品の宝庫パサラヤで、素敵な逸品に出会えるといいですね。
 

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