ジャカルタは大渋滞が有名な都市で道路等のインフラもまだまだ未発達です。そのため、パック旅行以外でジャカルタを旅行する人が、一番困る事は交通手段だと思われます。今回は、ジャカルタの交通手段について紹介します。
トランスジャカルタ
一番安心して、旅行者が利用できる交通手段がトランスジャカルタです。
トランスジャカルタは、日本で言う路線バスで、バス専用のレーンが設けられているので渋滞が大きな問題となっているジャカルタでもスムーズに移動をする事が可能です。バスの駅には大きな路線図が掲示されていて、社内ではアナウンスがされるので「バスに乗っていて迷う事」はまずありません。また、バス自体も綺麗で大きなバスで、乗っている人たちも比較的裕福な人が多いので、犯罪に巻き込まれる可能性は他の交通機関に比べると低いと思われます。
トランスジャカルタの利用方法と料金
トランスジャカルタに切符は無く、ICカードを購入して決まった金額をチャージしてから、駅の改札にタッチして使います。日本のスイカやイコカのようなシステムなので、カードを買った後はぼられる事が無いので安心で、料金の交渉をせずに済むので楽です。また、運賃も1乗車当たり3500ルピア(30円強)とリーズナブルです。
トランスジャカルタの欠点
それは、「手軽に乗り降りできない事」です。
トランスジャカルタのバスに乗るには、「バスの駅」から乗らないといけないのですが、バスの駅に行く通路が複雑な場合や、地下を通らないといけない場合があります。バスの駅が見えていたとしても、駅までの道が長いので、手軽に乗り降りできません。
駅にはカードの売り子が立っていて、数種類のデザインのカードが販売されています。値段は50000ルピアで、20000ルピア分のチャージがされています。カードの値段が現地の物価と比べて高いと思い、ネットで値段を調べてみると、2014年の時点では40000ルピアでした。
タクシー
ジャカルタ市内では、交通量が多く、ほぼ常に渋滞をしているので、タクシーを利用するととても時間がかかってしまい、渋滞に巻き込まれている間も料金がかかってくるので、控えた方が賢明です。
ワゴン車型のミニバス
庶民の足で、ベモと呼ばれています。トランスジャカルタのように駅まで行かなくても道から直接乗る事ができて好きな場所で降りる事が魅力です。
ただ、安全面に関しては少々問題があり、ミニバス内でスリが発生する事もあるので、注意が必要です。
運転中でも常に扉が開いているので乗り降りがしやすくなっています。この車の前の車もベモで、本数は結構たくさんあります。
バイクタクシー
バイクタクシーの魅力は、タクシーの半額以下という安さ(交渉が必要)と、小回りが利くので狭い路地でも入って行く事ができる所で、移動時間を節約したい方や移動にお金をかけたくない方にはお勧めの交通手段です。また、市内の至る所でバイクタクシーが客引きをする所を見かけるので、手軽に利用する事ができます。
バイクタクシーは安いのですが、交通事故やバイクのマフラーで火傷をする可能性もあるので、安全を重視するなら利用を控えた方が良いと思います。
電車
市内を移動する場合、電車は選択肢から除いた方が良いと思われます。
理由は、駅や駅周辺は治安が悪い事が多く、特に駅構内は混雑しており窃盗等の犯罪に巻き込まれる可能性が高いからです。自動改札機が無いので切符を買うにも長い時間並ばなければならないので、近距離なら他の交通手段で行った方が早く目的地に着く事ができます。
コタ駅の周囲の様子です。駅周辺は多くの人でにぎわっており、駅構内は外以上に多くの人であふれています。
まとめ
ジャカルタの交通事情は悪く、移動手段に関しても紹介した以外にも日本では考えられないような問題があります。そのため、海外旅行に慣れていない方の初めてのジャカルタ旅行は、パック旅行に参加される事をお勧めします。