ちょうど2年前の10月下旬、私はこのジャカルタで交通事故にあってしまった。　
 
午後１つ外回りのアポをこなして、次、会社で友達とアポを控えていた金曜日夕方、車は会社の近くまで来ていた。　どう考えても、歩いたら15分の距離、ほんの少しの距離なのに、大渋滞で1㎝も進まない状態だった。　短気な私は、これじゃ約束の時間に到着しない、「もういい、歩いて会社まで帰る。」と、運転手に伝え、車を降りた。　右左右、最初の車と車の間は確認したのだが、その次の車と車の間は遠目で確認したのだが、それが間違いだった。　痛い！　その次は、お尻をうって、後頭部が道路に打つ瞬間だった。　あれ？　その後、記憶が薄い。　誰か2人が私を肩からと足から掴んで運んで、車に入れた。　自分の運転手をみて、「あんた、なぜここにいるんだ？　（前の）アポへいかなければいけないのに、なぜここなの？」と、記憶がずれている。記憶が無くなっているのだ。　運転手が吃驚した顔で私を見ながら、私がバイクと接触事故した事を説明している。　ふーん。　又、記憶がなくなる。
 
気づいたら、会社の前だ。　上司と友達が車の回りでワーワー言っている。　何故会社に来たんだ？　行くのは病院だろう？　「取りあえず、自宅の近くの病院へ行ってください。」とお願いする。　又、記憶がなくなる。　
 
ファンファンとすごい音がしている。　金曜日の夕方大渋滞のはずなのに、私の車はスイスイと走っている。　おかしい。　「何故ファンファン言っているの？」と運転手に聞いたら、「友達が警察を呼んでくれて、先導してもらっている。」　ありがたい事だ。　もつべきものは、友である。
 
少し記憶が少し戻ってきたので、先ずは、主人に電話「パパ、事故った。今から病院行くね。後でね。」　あっつ、こりゃいかん。来週ゴルフだ！　事故って記憶がいったり来たりしているのに、何故かゴルフの事が直ぐに頭に浮かんだ。「すいません、今事故って、病院へ行く途中です。来週のゴルフ行けなくなりました。。。ごめんなさい。」　とりあえず、携帯電話のバッテリーがあるうちに、病院に到着する前に連絡しなければいけない人に連絡できた。
 
病院の救急に到着した頃には、私の記憶は完全によみがえり、平静さを保っていた。　主人が来た。　上司も来た。　みんな集まっちゃった。　申し訳ない。　勝手しったる病院なので、主人があーしてくれ、こーしてくれ、と看護師と救急の医者と交渉(？)している。　とりあえず、CTスキャン。